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第一回「顎関節症は噛み合わせが原因?歯科医が本当の関係を解説」
2026年5月3日「噛み合わせが悪いから顎関節症ですね」
「噛み合わせを治せば治りますよ」
こんな説明を受けたことがある方は、少なくないと思います。
でも実はこの話、歯科の中でも
👉 はっきり意見が分かれているテーマ です。そしてここを正しく理解することが、
👉 遠回りしない治療への第一歩 になります。■顎関節症とは「ひとつの病気」ではない
顎関節症(TMD)は、実は1つの病気ではありません。
例えばこんな症状:
- 顎が痛い
- 口を開けるとカクカク音がする
- 口が開きにくい
- こめかみや顎がだるい
これらをまとめて「顎関節症」と呼んでいます。
つまり、
👉 原因はひとつではない
というのが大前提です。■実はとても身近な症状です
顎関節症は決して珍しいものではありません。
- 成人の約5〜15%
- 若い世代では20〜60%
「なんとなく違和感がある」レベルまで含めると、
👉 かなり多くの人が経験しています■原因はひとつではなく「重なって起こる」
現在の考え方では、顎関節症は
- 噛み合わせ
- 歯ぎしり・食いしばり
- ストレス
- 姿勢(猫背・スマホ首)
- 筋肉の緊張
こういった要素が重なって起こります。
👉 どれか1つだけが原因、というケースはむしろ少ない のです。
■では噛み合わせは関係あるのか?
ここが一番気になるポイントですよね。
結論から言うと、
👉 「関係はあるが、それだけが原因ではない」
というのが現在のスタンダードです。✔ 噛み合わせに特徴がある人は症状が出やすい
例えば:
- 出っ歯(オーバージェットが大きい)
- 噛み込みが深い(過蓋咬合)
- 左右でずれている(交叉咬合)
こういった場合、
👉 顎関節や筋肉に負担がかかりやすい
ことが分かっています。✔ 奥歯がない状態は要注意
特に見逃されがちなのがこれです。
奥歯を失ったまま放置していると:
- 噛むバランスが崩れる
- 顎の位置がズレる
- 関節に負担が集中する
👉 顎関節症のリスクが高くなります
✔ 噛み合わせの「高さ」も重要
歯がすり減ったり、奥歯がなくなると
噛み合わせの高さが低くなります。すると:
- 下あごが後ろに引かれる
- 関節に圧力がかかる
👉 痛みや違和感の原因になることがあります
■でも「噛み合わせだけ治せばOK」ではない理由
ここまで読むと、
「やっぱり噛み合わせが原因では?」
と思いますよね。
でも実際は――
👉 噛み合わせだけを治しても改善しないケースが多い のです。
なぜなら:
- 食いしばりが強い
- ストレスが強い
- 筋肉が過緊張している
- 姿勢が悪い
こういった要素が残っていると、
👉 また同じ症状が出る可能性があるからです■本当に大切なのは「原因の見極め」
顎関節症で大事なのは、
👉 その人にとっての原因がどこにあるか
を見極めることです。
- 噛み合わせが主な問題なのか
- 筋肉や生活習慣なのか
- ストレスが関係しているのか
これを整理せずに治療を始めると、
👉 改善しない・再発する ことがあります。■当院の考え方(集客ポイント)
当院では、
❌ いきなり噛み合わせを削る
❌ 無理に矯正をすすめるといったことは行いません。
まずは:
- 症状の経過
- 顎の動き
- 筋肉の状態
- 生活習慣
を丁寧に評価し、
👉 「何が原因か」を一緒に整理します
その上で、
- マウスピース
- 生活習慣の改善
- 必要に応じた咬合治療
など、
👉 無理のない方法から段階的に治療 していきます。■こんな方は一度ご相談ください
- 顎が痛い・だるい
- 口が開けづらい
- カクカク音が気になる
- 噛み合わせに違和感がある
- 他院で治らなかった
👉 「原因が分からないまま悩んでいる方」こそご相談ください