• ―咬合違和感と顎関節・筋肉の関係(2024顎関節学会発表まとめ)

    2025年11月28日

    噛み合わせが合わない」「どこで噛んだら良いかわからない」——

    こうした 咬合違和感 は、歯の問題に見えて実は 筋肉や顎関節 が関与していることが多くあります。

    東京都目黒区 顎関節専門、噛み合わせ専門医

    野澤歯科では、2021〜2023年に来院した咬合違和感患者77名を調査し、

    どの筋肉・顎関節の状態が症状と関係するのか を分析しました。

    ■ 咬合違和感のよくある症状

    • 噛む位置が分からない

    • 噛むと高い/低いと感じる

    • 顎がずれる、すべる感覚

    • 歯科治療後から噛み合わせが不安定になった

    これらは必ずしも「歯」が原因ではありません。

    ■ 調査で分かった最も重要なポイント

     全ての咬合違和感患者に、開口筋(顎二腹筋)の圧痛があった

    開口筋とは、口を開けるときに働く筋肉です。

    この筋肉が硬くなると、

    • 下顎が安定しない

    • 噛む位置が決まらない

    • 噛み合わせが「高い」「ずれる」と感じる

    といった症状が生じます。

    つまり、咬合違和感は“噛む筋肉”より“開ける筋肉”の問題で起きることが多い のです。