• 【顎関節症専門医】 口腔顔面痛に精通した医師が解説  いつもの頭痛」では済まされない危険なサインとは?

    2025年9月28日

    頭痛は誰にでも起こる身近な症状ですが、実は命に関わる病気のサインであることもあります。

    この記事では、一般の方にも知っておいてほしい「危険な頭痛の特徴」を医師の視点から分かりやすく解説します。

    🧠 危険な頭痛の特徴

    次のような症状がある場合は、すぐに医療機関を受診してください。

    • 突然、経験したことのない激しい頭痛

     → くも膜下出血の可能性があります。

    • 手足のしびれ・麻痺、言葉のもつれ、視力の異常を伴う頭痛

     → 脳梗塞や脳出血のサインかもしれません。

    • 頭を振ると悪化する鈍い頭痛/外傷後に数週間〜数か月して出現

     → 慢性硬膜下血腫の可能性があります。

    • スポーツや軽い外傷後に突然起こる激しい頭痛

     → 脳動脈解離が隠れていることも。

    • 発熱・首の硬直・けいれんを伴う頭痛

     → 髄膜炎や脳炎の可能性があります。

    • 雷に打たれたような急激な頭痛(雷鳴頭痛)

     → 可逆性脳血管攣縮症候群(RCVS)などが疑われます。

    • 日ごとに悪化する頭痛/午前中に強く、吐き気・嘔吐を伴う

     → 脳腫瘍による頭蓋内圧亢進のサインかもしれません。

    🦷 首や顎の痛みにも注意

    首や顎の痛みが、脳の病気の始まりだったというケースもあります。

    • 脳動脈解離:後頸部の強い痛みで発症。若い人にも起こります。

    • 軽症くも膜下出血:後頭部から首にかけての強い痛みが特徴。

    また、顎やこめかみの痛みが、顎関節症や

    噛み合わせの問題」と思われがちですが、

    実は脳腫瘍や慢性硬膜下血腫が原因のこともあります。

    次のような症状が加わる場合は、歯科ではなく脳神経外科や救急科の受診をおすすめします。

    • 物が二重に見える

    • まぶたが下がってくる

    • 顔の感覚が鈍くなる

    🚨 まとめ:その頭痛、放置しないで

    「たかが頭痛」と思って放置するのは危険です。

    • 突然の激しい頭痛

    • 神経症状を伴う頭痛

    • 徐々に悪化する頭痛

    これらは、命に関わる病気のサインかもしれません。

    迷ったら、すぐに医療機関を受診してください。

    早期発見・早期治療が、あなたの命を守ります。

    顎関節症専門医

    噛み合わせ専門医