• 顎が動く。だから顔は変わる。

    2025年9月27日

     

    Oral&Facial Care Center

    人の顔は、誰一人として完全に左右対称ではありません。わずかな非対称は、その人らしさや個性の表れであり、むしろ魅力につながることさえあります。
    一方で、医学的な研究によると、人はわずか0.2秒で「魅力的かどうか」を無意識に判断するといわれています。その際に大きな影響を与えるのが「左右対称性」と「平均的な顔立ち」。そのため、顔の歪みや非対称を気にしてコンプレックスを抱える方も少なくありません。

    顎は生涯を通じて動き続ける

    実は顔面骨は、年齢とともに特定の部位の形が少しずつ変化することがわかっています。中でも、下顎頭が吸収したり、下顎骨そのものの形態が変化すると、顔全体のバランスに大きな影響を及ぼすことがあります。つまり「顎は一生を通じて動き続けている」のです。
    顔の非対称や噛み合わせのズレは、遺伝だけでなく、骨・筋肉・関節の働きによっても生じます。顎変形症の中でも「顔面非対称症」はよく知られており、重度の場合は外科的手術によって顎を移動させる治療が行われています。

    骨だけでなく「筋肉」も関わっている

    しかし、顎変形手術を受けても数年後に顎の位置が少しずつずれてしまうことがあります。その原因のひとつが「筋肉」です。
    下顎は咀嚼筋や舌骨上筋群といった筋肉に支えられて動いています。我々の研究からも、筋肉のアンバランスが下顎の位置や顔の対称性に影響を与えていることが明らかになってきました。
    つまり、骨の形を変えるだけでなく、筋肉の働きを整えることが、顔のバランスや見た目の安定に欠かせない要素なのです。

    コンプレックスを希望に変える

    「顔の歪みは一生治らない」と思い込んでしまう方もいるかもしれません。けれども、実際には顎は動き、筋肉も変化するという事実があります。

    研究から生まれた「ノザワメソッド」によって、開咬症や顔面非対称といった症状も、場合によっては手術をせずに改善できる可能性があります。適切な施術とリハビリを行うことで、顔の印象をより自然で調和のとれたものへと変えていけるのです。

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