• 歯ぎしり-睡眠時歯ぎしり(睡眠時ブラキシズム)原因 亀田病院睡眠外来担当が解説

    2025年9月27日

    夜、眠っている間に歯をギリギリこすり合わせたり、グッと強くかみしめてしまうこと──それが「歯ぎしり(睡眠時ブラキシズム)」です。

    本人は気づかないことが多く、朝起きたときに「顎がだるい」「歯がなんだか変」と感じて初めて気づくこともあります。

    🧠 どうして起こるの?

    歯ぎしりは、眠りが浅くなったとき、脳が一瞬だけ目覚めかける「マイクロアラウザル」というタイミングで起こりやすいとされています。

    その原因はひとつではなく、いくつもの要素が関係しています:

    • 睡眠の質(眠りが浅いと起こりやすい)

    • ストレス(ただし直接の原因とは限りません)

    • 骨格や筋肉のバランス

    • 遺伝(特定の遺伝子タイプで起こりやすい傾向も)

    • 睡眠時無呼吸症候群との関係も研究中

    ⚠️ 歯ぎしりがもたらす影響

    歯ぎしりは、歯や顎に大きな負担をかけます。放っておくとこんな症状が出ることも:

    • 歯がすり減る・欠ける・割れる

    • 知覚過敏(冷たいものがしみる)

    • 顎関節症(口が開けづらい・痛み)

    • 顎の筋肉の疲れ・頭痛

    「朝、顎が重い」「歯が変わってきた」と感じたら、要注意です。

    🔍 どうやって診断するの?

    歯ぎしりの診断は、いくつかのステップを踏みます:

    1. 自己申告:「歯ぎしりしてるかも…」という気づき

    2. 歯科での所見:歯の摩耗や顎の筋肉の状態など

    3. 専門検査:睡眠中の筋肉の動きを測定する「筋電図(EMG)」など 

    歯ぎしりの臨床研究をライフワークとしてます。お困りの方はご相談を、