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噛み合わせ 違和感-原因、治療 噛み合わせ専門医、顎関節専門医が解説
2025年9月26日中には、歯科的に大きな問題が見つからないのに、「どうしても噛み合わせが気になる」という方がいます。
この状態を 咬合違和感症候群(Occlusal Dysesthesia: OD) と呼びます。
ODの特徴
明らかな噛み合わせの異常がない
違和感が6か月以上続く
日常生活に支障を感じるほど気になる
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歯を削るのは要注意
「削れば治るのでは?」と思いがちですが、研究では削っても一時的な改善にとどまり、むしろ悪化するケースが多いと報告されています。
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当院での検査と治療の流れ
1. 筋肉バランスの検査
当院では、まず顎関節症や噛み癖の有無を確認し、頭・顎・首の筋肉のバランスを詳しく検査します。
筋肉に問題がある場合は、歯を削ったり触ったりせず、筋肉のバランスを整える治療で違和感が改善する方も多くいらっしゃいます。
2. 精密検査
それでも改善しない場合には、さらに精密な検査に進みます。
上下の歯型をとり、フェイスボウという装置で顎の位置を記録し、精密な咬合器に装着して分析します。
3. 技工士との連携
診断の過程では、咬合のスペシャリストである歯科技工士と連携し、噛み合わせの状態を詳細に評価します。
これにより、一人ひとりに合った適切な治療方針を立てることができます。
まとめ
噛み合わせの違和感は、必ずしも「歯を削れば解決する」という単純な問題ではありません。
筋肉や顎関節の状態を丁寧に確認し、必要に応じて精密な検査を行うことで、根本的な原因にアプローチすることが大切です。
顎関節症専門医
咬合専門歯科
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野澤歯科