• 口が開きづらい」「顎関節症」でお悩みの方へ顎関節症専門医が解説

    2025年9月26日

    「口が開きづらい」「口が開かない」という症状は、顎関節症に多く見られる症状のひとつです。

    痛みを伴う場合、食事がしにくい、会話がしづらいなど、日常生活に大きな支障をきたします。とてもつらい状態です。

    どうして口が開きづらくなるのか?

    原因はいくつかありますが、大きく分けて以下の2つのタイプがあります。

    1. 炎症による痛みで開けられないタイプ

    口を開けようとすると、顎の関節や咀嚼筋(噛むための筋肉)に炎症が起きており、強い痛みを感じます。

    そのため、痛みを避けようとして無意識に口を開けるのを制限してしまいます。

    2. 関節円板のずれによる「ひっかかり」タイプ

    顎関節は「下顎頭(かがくとう)」と呼ばれる骨の上に、関節円板(かんせつえんばん)というクッションのような組織があります。

    この関節円板が前にずれてしまうと、関節の動きがスムーズにいかず、まるで引っかかるようにしてそれ以上口が開かなくなることがあります。

    よくあるケース

    • 「これまで口を開けるとカクカク音がしていたのに、ある日突然、朝起きたら口が開かなくなった」
      こうしたケースは、関節円板がずれて戻らなくなり、物理的に引っかかってしまっている可能性があります。

    まとめ

    口が開きづらい(開口障害)は、

    • 炎症による痛みで開けられない場合
    • 関節円板のずれで引っかかってしまう場合

    が代表的な原因です。

    放置すると症状が悪化したり、慢性化することもありますので、早めに専門医の診断を受けることをおすすめします。 

    顎関節症専門、大塚病院、亀田病院 口腔顔面痛外来担当